今回もお客様のこだわりが満載の事例をご紹介いたします。デザインを重視したこちらの事例の一番のこだわりは、背面パネルに天然の石を貼ったところです。
まずは完成の様子から・・・
床から90センチの高さのカウンター収納。この部分はしっかりと収納ができますが、カウンターより上はデザイン重視の形状です。下がり天井下には照明ボックス、TVは壁掛け仕様、その背面が「石貼り」です。石貼り面の左右にはミラーと飾り棚。この飾り棚には少し、小物を置ける感じです。
今回は「石貼り」があったので工期は2日。その他のコダワリ所と一緒に施工の様子を紹介をします。
施工の様子(1)カウンター収納を組んでいく
まずはカウンター収納から組んでいきます。右側に見える黒い線は照明ボックスに付ける間接照明の配線です。電源を左壁のマルチメディアコンセントから貰い、家具の地板下(巾木内部)を通しながら上まで通線していきます。
施工の様子(2)下地をハシゴ状に組んでいく
次に石やミラーを貼るパネルを固定する為の“下地”をはしご状に組みます。今回の壁は背面に対してビス打ちができない壁なので、下地はカウンター収納と左右の壁にしっかりと固定します。この下地はTVや間接照明の配線ルートとなり、石やTVの荷重を受ける為の重要なパーツとなります。
施工の様子(3)下地にベニヤを貼りつけ
先ほどの下地にベニヤのパネルを取り付けます。ここにミラーと石を貼るのですが、ミラーの厚みは5ミリで石の厚みは10~20ミリと凹凸があります。そのままだと最大15ミリ程の段差ができてしまいます。そこで、この段差を最小にする為に、ミラーを貼る部分にはさらにもう1枚、5.5ミリ厚のベニヤを捨て貼りします。これで見た目の不自然な段差を最小にすることができます。
その後、照明ボックスと飾り棚を取り付けます。
施工の様子(4)ミラーやTVの壁掛け金物を取付
左右にミラーを貼ります。TVの壁掛け金物も取付けしますが、「石」に金物を取り付けることはできないので、厚さ20ミリの木製パネルを先にべニアに取付け、そこに壁掛け金具をセットします。石はこの木製パネルにぶつけて貼って貰うイメージです。
施工の様子(5)1日目の作業が終了
1日目の施工終了!TVを取付て1日目が終了です。あとは石を貼って貰うだけ・・・
施工2日目 いよいよ石貼り!
石を貼っているところです。TVの木製パネルや飾り棚部分は石を切り欠きをしながら貼るので施工が大変そうでした。
天然の石だからこそできるオリジナルのデザイン
まとめ
オーダー家具はデットスペースを作らず、収納力を高め、空間を有効利用することがメリットの一つですが、デザイン重視でも空間を有効利用することには変わりは無いのだなと改めて気付かせてくれた案件でした。<s自分の中の引き出しが一つ、増えた感じがします。
- ミラーや間接照明をつけることで、おしゃれな雰囲気になる
- 背面に天然の石を貼り付けることで、より一層高級感が増し、他にはないデザインに仕上がる
- デザインを重視しても、飾り棚をつけるなどの工夫をすることで、空間を有効活用できる
この素敵な家具の製作の機会を頂けたことに感謝します。今日も最後まで目を通して頂き、有難うございます。オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。