今回はオーダー家具で面材を『木目』にする場合の『目方向』のお話をさせて頂きます。オーダー家具の面材は主に『単色』と『木目』と石目などの『抽象柄』に分かれます。
そして『木目』をセレクトした場合は“縦目”か“横目”かを決める必要があります。
食器棚では面材合わせをする場合、システムキッチンの目方向に合わせてあげればいいので明確な判断基準があります。
しかし、壁面収納などで目方向を決める際には判断の基準が複数存在する為、迷ってしまう場合があります。そこで、ちょっとした判断の基準を過去の事例で説明させて頂きます。
その1 建具の目方向に合わせる
お部屋の建具(扉)に家具の色を合わせる場合、有効な判断基準になります。
建具が『縦目』なら・・・
家具も『縦目』!建具は『縦目』の場合が多い気がします。家具の目方向も合せて揃えてあげると自然と統一感が出ます。
その2 雰囲気(テイスト)で決める!
こちらの事例の建具は縦目でした。
カントリー調なので縦目!
しかし、家具の雰囲気(テイスト)は『カントリー調』を意識してパイン柄をセレクトしました。カントリー調のイメージは『縦目』が強いので木目方向は縦目としました。
一般的に『和風』や『カントリー調』は縦目、『モダン』は横目のイメージがあるので家具の木目方向で雰囲気(テイスト)を表現することも可能です。
その3 フローリングと合わせる!
フローリングの目方向に合わせてあげるのも一つの判断基準となります。
フローリングより家具の色がワントーン濃い感じです。
フローリングの色を意識して家具の色決めをすることも多いのですが、フローリングより家具をワントーン濃くすることにより家具がいい意味で強調されメリハリが付きます。
更に、目方向を合わせてあげると統一感も出てきます。
最近の事例ですが、扉は白の鏡面、本体はフローリングの近似色です。あえて扉を“白”にしたツートンカラーがとても雰囲気が良く、今後は人気が出そうな感じがします。フローリングと揃えた横木目が『モダン』な感じも表現してくれています。
その4 縦横混ぜる!
時には縦目と横目を混ぜることもあります。
基本縦目ですが、背パネルだけを横目にしました。
素材の化粧合板の特性で背パネルが『縦ならジョイント』、『横なら1枚』での製作となる為、横目にした経緯もあるのですが、
結果は、一部横目は背パネルをジョイント(分割)することなくアクセントにもなりモダンな雰囲気も取り入れることができました。この様にアクセントの意味で縦横混ぜて使うのも有効な方法かと思います。
まとめ
振り返ると今から20年ほど前、私が家具の仕事に就いたときは縦目が主流だった様な気がします。自然界の木は皆、縦目です。しかし、最近は横目が主流とは言えないまでも人気があります。人気というよりもトレンド(流行)なのでしょうか。
システムキッチンは建具が縦目だとしても横目をセレクトする物件が多いのも、横目人気の裏付けかと思います。ただ、結局目方向というのは縦でも横でも混ぜてもいいのだと思います。
何故なら、オーダー家具は『世界で一つのあなただけの家具』なので、判断基準はあるのかもしれませんが、お客様のイメージが『正解』で『答え』になるからです。
今回はオーダー家具の木目方向のお話でしたが参考にして頂けたら幸いです。オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。