カウンター下収納は既存のダイニング天板の下に収納を作りますが、既存天板の寸法に家具の形状も収納力も左右されます。従って、収納に必要な奥行が取れなかったり、“引き戸”や“引き出し”を諦めなければいけないケースも出てきます。
既存天板のサイズに従い、使い勝手を追求していくのが『カウンター下収納』ですが,時には『カウンター下』であることから視点を変え既存天板に左右されない形状に仕様を変更することがあります。
今回はそんな事例を紹介します。
事例1
既存天板から一段下げる!
既存の天板から家具を一段下げ、左側の壁(パイプスペース)まで家具の奥行を広げた事例です。
上部同柄仕上げ!
家具を既存の天板から下げるので家具の上部が見えてきます。ここも扉と同柄で仕上げるとスタイリッシュな雰囲気になります。面材はLDの建具と揃えています。
事例2
R型オープン棚も一段下げ!
先日のブログで紹介させて頂いたカウンター下収納の6つの仕様の“R型オープン棚”も、既存天板より1段下げて製作することが可能です。こちらも既存天板より家具を一段下げ、左の壁(パイプスペース)まで奥行を伸ばしているのですがこの一段下げることがミソです。一段下げて既存の天板とある程度の距離を置くことにより左壁合わせが自然に見えてきます。奥行の有効寸法を重視する場合に有効な形状となります。
事例3
一段下げて天板も追加!
既存天板より一段下げる仕様は一緒ですが、こちらは“天板”も新設で追加しています。カウンター下収納の6つ仕様の中の“引き戸”と“引き出し”を組み込んでいますが、両方とも奥行があると有利な仕様です。この様な間取りであれば、家具の奥行は必要なだけ大きくすることができます。
新設天板を設置するのでカウンター下収納というよりは『カウンター収納』と呼んでいます。
まとめ
当店では家具を既存天板より一段下げた仕様は『カウンター下収納』、一段下げて天板を新設した仕様は『カウンター収納』とカテゴライズしています。そして、もうひとつ紹介させて頂きたい納まりがあるのですが明日、紹介させて頂きます。
今回は既存天板の寸法、形状に左右されない、家具を一段下げた事例の紹介でしたが参考にして頂けますと幸いです。最後まで目を通して頂き、有難うございました。オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。