家具に扉を付ける時、どのような開閉方法をセレクトするかは大事なことです。デザインにも使い勝手にも関わってきます。扉の開閉方法には複数の種類がありますが、家具の使用場所と使用状況に応じて使い分けをしています。
開き扉は「観音開き」や「片開き」が主流ですが、その他には「上開き扉」も人気があります。
上開き扉は家具のデザインや製作上、外すことができない場合がある開閉方法です。
今回はそんな開閉方法、上開き扉についての説明をさせて頂きます。
上開き扉とは?
上開き扉とは、扉を開ける際は下から上方向に持ち上げるように開け、閉める際には上から下方向に下げる扉です。
扉を上に開けるという性質上、通常は目線より上の高さで使用をします。
扉を上方向に開けたところです。
大きな扉ですが、上開き扉ではステーという金物を併用します。
ステーには様々な種類があり、扉のサイズと重量をもとに選定をします。こちらの画像のステーは、「扉を開ける時は軽い力で(リフト補助)」、「手を離したところでは静止し(フリーストップ)」、「閉める際にはゆっくりと(ソフトクローズ)」と3拍子揃った高機能なモデルです。ステーは、コストや使用状況に応じて必要な機能を選びます。
上開き扉のメリットは?
メリット・その1〜扉の枚数を最少に設定できる〜
上開き扉は、扉の枚数を最少に設定することができます。
どの様なことかと言いますと、
こちらの事例では、横幅357センチの壁面収納の吊り戸棚部分に上開き扉をセレクトしました。このサイズ感ですと、通常の開き扉であれば扉の枚数は10枚程になります。
しかし、上開き扉の場合は、扉枚数は3枚でいけます。
さらに、ステーの選定次第では2枚でも製作が可能です!
つまり、通常の開き扉では10枚必要だった扉の枚数を、上開き扉であれば3枚前後まで減らすことができます。
扉の枚数が少ないということは、扉間のライン(たて線)が少なくなり、家具をスッキリと見せることができるのです!扉幅が大きいので、エアコンなど横幅の大きなものを収納したり、隠することも得意です。
この、扉の枚数を最少に設定できることは、上開き扉の一番のメリットだと感じています。
メリット・その2〜背が低い扉にも対応できる〜
上開き扉は横幅が大きい扉の対応に向いていますが、背の低い扉への対応も得意です。
例えば、こちらの画像。冷蔵庫上吊戸棚は、設置場所の関係で扉の背(高さ)は低くなりがちです。しかも、天井に梁があるので、扉の高さはさらに低くなります。この状況でも開き扉(観音開き)で対応はできます。
しかし、観音開きだと扉のサイズは縦より横が大きくなるのですが、開き扉はこの縦横比(背が低く横に長いサイズ)が苦手です。重心が吊元(金具のあるところ)から離れる分、扉同士の隙間をキレイに保持するのが難しくなります。
したがって、使い勝手や隙間の保持に影響がありそうな時は、観音開きではなく上開き扉をセレクトします。
ただし、扉の背が低くなるほど、使用できるステーの種類は限られるので見極めが必要なところではあります。
まとめ
ざっと上開き扉のメリットを2つ紹介させて頂きました。
上開き扉でなければ作れない家具がありますが、デメリットはあります。
メリット2つに対して、デメリットは少し考えただけで6つ見つかりました。
上開き扉のデメリットについては、こちらの記事で紹介させていただきます。
最後まで目を通して頂きまして有難うございます。オーダー家具専門店、GNASH(ナッシュ)の内山でした。