オーダー家具ではないけれど、お客様から頂いた一風変わったリクエスト。
GNASH(ナッシュ)ではこんなこともできます!といった事例をご紹介していきます。
全部手づくり。無垢材の腰壁
戸建てにご入居されているお客様からのご依頼です。
「玄関」、「廊下」、「洋室」に無垢材の腰壁を施工しました。
「腰壁」とは、床から高さ1メートル前後の位置まで、壁紙とは異なる素材を使用して施工する部材のことを言います。
固い素材を貼るので壁の傷を防ぐこともできますし、内装のアクセントとして使用しています。
こちらの事例では、形状が複雑な壁があったため、既製品では対応できず、オーダーの出番となりました。
框状(枠状)のパネルのほか、キレイに納めるための部材もセットで必要になるため、全部手造りです。
入隅(凹み部分)や出隅(出っ張り部分)の納め方は、私自身勉強にもなり印象に残った施工でした。
インテリアに考慮したおしゃれな安全柵
小さなお子様のいるお宅でよく見かける安全柵。市販の物でも機能は十分です。
それでも、お子様が大きくなってもずっと使える、インテリア性も考慮した安全柵が欲しい!とのリクエストがありましたので、製作させていただきました。
枠と周りの框(かまち)は化粧合板で、柵の部分は無垢材を塗装して製作しました。
鍵は裏側(階段側)に付けて、リビングからの見た目を考慮しました。
機械化を進めているGNASHの工場ですが、安全柵の製作は主に手作業で行います。
見た目はシンプルですが、実は製作の難易度は結構高いのです。
製作はGNASHの工場長。スキルの高い職人です。
彼のおかげでこのような案件も安心して進めることができます。
システムキッチンの扉交換
システムキッチンの扉の交換は、過去にも何度か施工をさせて頂いております。
システムキッチンは年月が経つと、使用頻度の高い扉からダメージが増えてきます。
金物も少しずつ“ガタ”がきます。
扉と一緒に金物も交換してあげれば、見た目も使い勝手も良くなります。
ただし、扉や金物の変更にはしっかりとした事前調査が必要です。
既存のキャビネットの調査のほか、金物の位置や種類と、当時の加工方法等の確認等が必須となります。
結果、条件によっては対応ができない場合もありますし、
扉を引き出しに変えたりと、大胆な変更ができる場合もあります。
過去の参考事例
※施工前の画像が無く、申し訳ありません…
扉のほか、扉の丁番を交換させて頂きました。(セルフクローズの金物に交換しました。)
扉を新しくするとシステムキッチンは見た目が激変します。
吊り戸棚の下端には照明用の「ダクトレール」を付けたので
古い手元灯は消え、見た目もスタイリッシュになりました。
お客様のコダワリによって手を加えたシステムキッチンは、「既製品」から「オリジナル」に生まれ変わります。
きっと、この先何年も、気持ちよく使えることかと思います。
また、システムキッチンの扉交換のリクエストは
新築物件に入居(未入居)の方から頂く事もあります。
未使用品の扉を交換するのは、もったいないところもありますが、
キッチンの扉は台所の雰囲気を左右するので、コダワリどころでもあります。
キッチンの色を選べないまま、物件の契約に至ったとういう方も多いかと思います。
- 少しガマンをしてそのまま使う
- 将来、キズやガタが目立ってきたら交換する
- 思いきってお気に入りの柄に交換する
実はどれもが正解です。
ご自身の決断であれば、我慢も我儘もすべてコダワリとなります。
コダワリを優先すれば、感情を移入することができます。
結果、それが満足できる本当の正解になるのだと思います。
オーダー家具以外の案件(一風変わったリクエスト)は、新鮮で勉強になることも多いです。
家具屋ならではの発想で、お応えできることもあるかと思いますので、
ご興味のある方は参考にして頂けますと幸いです。
本日も最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。