造作家具の扉を上開きにしたい!人気の「上開き扉」にした場合のデメリットを解説!

オーダー家具でよく使用する、扉の開閉方法のひとつである「上開き扉」のデメリットについて解説いたします!

デメリット・その1〜扉の全開が大変〜

上開き扉は、扉を下から上方向(天井方向)に持ち上げるような開け方をします。

したがって、天井付近のユニット(吊り戸棚等)で使用した場合、扉を全開する為には、限りなく天井付近まで手を伸ばす必要があります

また、全開した扉を下げる場合も天井付近まで手を伸ばす必要があり、煩わしく感じてしまう場合があります。
(背の高い人はあまり苦にならないかもですが・・・)

扉は常に全開せずに、必要なところ(手を離したところ)で静止するフリーストップ機能付きのステーを使用したり、踏み台に乗って開閉することで解決はされますが、一応気には留めておきたいポイントです。

デメリット・その2〜天井の報知器や照明と干渉する場合がある〜

特に食器棚で上開き扉をセレクトした場合、扉が天井に付いている報知器などに干渉する場合があります。

扉が報知器類と干渉する場合、家具の部材で天井下に付ける『幕板』を大きく作ることで対応はできます。

報知器の高さは5センチ程度。幕板の高さも5センチ以上であれば扉は報知器に干渉せず、上方向90度まで開けることができます。しかし、その為に天井付近には、幕板による高さ5センチ程のデットスペースができてしまいます

また、扉と報知器が干渉しなくても、天井の照明を塞いでしまう場合もあります。

細かなところではありますが、報知器と照明の位置は気にかけておきたいところです。

デメリット・その3〜棚板の有効奥行寸法が小さくなる〜

通常、家具の内部には棚板が付きます。

棚板の奥行は、できれば家具本体の手前まで伸ばして使いたいところですが、上開き扉特有のステーが付く為に
棚板の有効奥行寸法が小さくなることがあります

棚板の有効奥行が小さくなるのは、ステーが付く家具の上部部分となります。家具の背が高い場合、棚板は複数段付くので、全部の棚板の奥行が小さくなる訳ではありません。

こちらも細かな点ではありますが、押さえておきたいポイントではあります。

デメリット・その4〜プッシュオープンに向かない〜

家具のデザインを決める時、扉全部をプッシュオープンにしてスッキリと見せる場合があります。

しかし、上開き扉はプッシュオープンと相性が悪いのです。それは、上開き扉特有のステーがプッシュオープンの動きに対応しないからです。

扉のサイズによっては、”フリーストップ”や”ソフトダウン”の付いていない廉価版のステーを使用し、無理やりプッシュオープンに対応させることもあります。しかし、稀な例とはなります。

プッシュオープンのデザインを優先する場合は、上開き扉以外の開閉方法をセレクトするのが良さそうです。

デメリット・その5〜耐震ラッチが付かない〜

上開き扉には耐震対策の”エース”、耐震ラッチが付きません。

上開き扉は目線より上のユニットで使用するケースが多いのですが、耐震ラッチが付かないのは少々不安なところ。

上開き扉用のステーは扉を開ける際、ある程度の力を入れないと簡単には開かないので、多少の気休めにはなりますが、やはり用心の為、頭上(目線より上)のユニットでは軽いのもを優先で収納した方が良さそうです。

デメリット・その6〜ステーの価格が高い〜

上開き扉で使用するステーには、跳ね上げ補助、フリーストップ、ソフトダウンなどの快適機能が付いているタイプがあります。しかし、快適装備満載のステーは金額もそれなりにします。

例えば、こちらの画像のステーは1セットあたりの金額が2万円を超えてきます

ステーの選定次第ではトータルコストが増すので、必要な快適機能を絞り込み、調整することも大切です。

 

まとめ

今回は「上開き扉」のデメリットを挙げて見ました。

6つのデメリットがありましたが、あらかじめ把握ができていれば、納得できるデメリットもあるのではないかと思います。それはむしろ、デメリットというよりは上開き扉の特性と言えるのかもしれません。

メリットと合わせてトータルで判断すると、「上開き扉」は特定の条件下では、とても有効な開閉方法と言えるかと思います。参考にして頂けますと幸いです。

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最後まで目を通して頂きまして有難うございます。

オーダー家具専門店、GNASH(ナッシュ)の内山でした。

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