工場での家具の組み立て! その3

前回は工場での家具の組み立て工程、
『食器棚の吊り戸棚の場合』を紹介させて頂きました。

 

今回も同じく
『組み立て工程』の紹介をさせて頂きます。

 

 

家具の組み立て工程


食器棚下台の場合

 

食器棚の下台も基本は吊り戸棚と同じ、

 

 

 

 

 

仮組みの様子!

仮組みの様子!

 

仮組みをしてから

 

 

 

 

 

ビス止め!

ビス止め!

 

ビスで本締めをして、、、

 

 

 

 

背板の補強!

 

背板の補強!

 

箱の底面に『ゲタ』を止めてから
背板を『裏桟(うらざん)』で補強します。

 

 

 

 

 

防虫パッキン貼り!

防虫パッキン貼り!

 

仕上げに
防虫パッキンを付ければ、、、

 

 

 

 

 

完成の様子①!

完成の様子①!

 

組み立て完成です。

 

 

 

 

 

完成の様子②!

完成の様子②!

 

この後は
『仕上げ工程』で扉や引き出しを付けるのですが、

 

この段階で正確な位置に金物が付いているので
『仕上げ』にかかる時間を短縮することができます。

 

ここまでは
家具の形状は比較的シンプルでしたが、、、

 

 

冷蔵庫上吊戸棚の組み立て

 

 

 

 

 

冷蔵庫上吊戸棚!

冷蔵庫上吊戸棚!

 

設置場所に『梁』がある冷蔵庫上吊戸棚の組み立てですが、
梁にあたる部分は欠き込み加工をしています。

 

形状が複雑になる分、
組み立ての難易度も少し上がってきます。

 

 

ダウンライト付き吊り戸棚の組み立て

 

 

 

 

 

ダウンライト付き吊り戸棚!

ダウンライト付き吊り戸棚!

 

食器棚にダウンライトが付いた吊り戸棚の
組み立て完成の様子ですが、

 

ダウンライトが付く場合、
強度上『ダボ組み』が適さない場合があります。

 

そんな時は、、、

 

 

 

 

 

後貼り加工の様子①!

後貼り加工の様子①!

 

先に
吊り戸棚中央部に付く縦板とダウンライトが付く地板(底面の板)を
べニア地の状態で先にビスで固定をします。

 

 

 

 

 

後貼り加工の様子②!

後貼り加工の様子②!

 

ビスで固定をした後は、

 

厚さ1ミリの化粧合板を貼り、周囲を仕上げていくのですが
これを『後貼り(あとばり)加工』と呼んでいます。

 

後貼り加工は殆どが手作業になるので、
面倒で大変な加工ではありますが、

 

強度を必要とするとき(ダボ組みでは強度不足な時)や
普段は分割で作る家具をスッキリと見せる為、
1本で作る際に有効な加工方法です。

 

 

壁面収納の吊戸棚の組み立て

 

壁面収納でもダウンライトが付く場合、
ダウンライトの位置や
家具の分割方法によっては後貼り加工で対応をします。

 

 

 

 

壁面収納の後貼りの様子①!

 

壁面収納の後貼りの様子①!

 

壁面収納の吊り戸棚部分ですが、
ダウンライトが3灯付きます。

 

サイズ的に3分割にする事が必要で、
下からの見た目をスッキリ見せる為、
後貼り加工を選択しました。

 

 

 

 

 

壁面収納の後貼りの様子②!

壁面収納の後貼りの様子②!

 

後貼り加工をすることにより、
強度を保ったまま、
吊り戸棚の下端をスッキリと見せることができます。

 

 

梁型欠き込み加工をした家具の組み立て

 

 

 

 

 

 

梁型欠き込み加工!

梁型欠き込み加工!

 

壁面収納の上置き(天袋)部分の組み立てですが、
背面に『梁』があるので梁型欠き込み加工をしています。

 

梁型欠き込み加工も大変ではありますが、
デットスペースを作らない為には欠かせない加工です。

 

 

壁面収納 下台部分の組み立て

 

 

 

 

壁面収納 下台部分!

壁面収納 下台部分!

 

壁面収納の下台部分(デッキ等が入る箱など)の
組み立て完成の様子です。

 

壁面収納は『箱数』が多いので、
形状も使用する金物もバリエーションが増えます。

 

更には
間接照明やTV等の配線ルートを作ったり、
ガラスを組み込んだり、時には部材の補強をしたりと
まだまだ気を抜けないところです。

 

そして、、、

 

 

出荷前の様子

 

組み立て後、
仕上げ工程を経て完成した家具は、

 

 

 

 

 

出荷前の様子!

 

 

出荷前の様子!

出荷前の様子!

 

プレハブの倉庫に並べ、
最終チエックをした後はトラックに積み込み
出荷となります。

 

まとめ、、、


 

 

3回に渡り、
工場での『組み立て工程』の説明をさせて頂きました。

 

工場での作業は実に数年振りでしたが、
体に染みついた感覚は今でも健在で
気持ちよく汗を流すことができました。

 

そして、
作業をしながら感じたのですが、

 

自分が工場に入っていた頃より今の方が各段、
難しい家具(納まり)が増えてます。

 

最近はコダワリ仕様の案件が増え、
作りも複雑になり、機械化しても時間もかかりますが、
コダワリ案件は確実に工場の力を底上げしてくれています。

 

当店は工場とお客様との直接取引です。

 

お客様から直接発注を頂き、毎回毎回違う家具を作り、
コダワリ案件をこなしながら底力を上げてきました。

 

こうした家具を製作する機会を頂き、
お客様に『育てて頂いている感』を感ることができるのは
当店の強みでもあり、
幸せなことだと改めて実感することができ、

 

そして、

 

自分も組み立ての手伝いをしながら
初心に帰ることができた数日間でした。

 

今回は『組み立て工程』の説明でしたが、
機会があれば他の工程の紹介もさせて頂きたいと思います。

 

最後まで目を通して頂きまして有難うございます。

 

オーダー家具専門店、GNASH(ナッシュ)の内山でした。

 

 

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