家具を設置したいと思う箇所には梁やパイプスペース、換気口にコンセント、点検口と、様々な障害物(?)が存在している場合が多いかと思います。この様な条件でもオーダー家具はうまく対応することが可能です。対応方法を簡単にご紹介します。
梁がある場合

梁があっても逆らわず家具の形状を梁に合わせます。デザインの一部として取り入れたり梁の寸法が収納スペースに見合う場合は積極的に収納できるような仕様にしていきます。
パイプスペースがある場合

パイプスペースがある場合でも家具の形状を壁に合わせデザイン化し、極力デットスペースが出ないよう検証していきます。
換気口がある場合

LDK(リビングダイニング)や洋室にはこのような換気口やエアコンの配管などがある場合が多いのですが、ここでもオーダー家具ではうまく対応することが可能です。
扉が付く場合は換気口やエアコンの配管の厚み分をFIXという部材でかわし、扉が90度開く様に対応をします。扉の近くにエアコンやカーテンが来る場合もあるのですがその場合はFIXを付ける対応か、扉の開き角度を検証しFIXなしの使い勝手のよい方をご提案させて頂いております。
コンセントがある場合

コンセントも家具の設置面に関わり深いのですが、潰してしまうのは勿体ないので、移設できる場合は移設をし、移設が向かない場合は家具の部材を欠き込み加工をして対応します。
単純に移設、欠き込み加工で終わらせるのではなく、そこから電源が必要な箇所に配線ルートを作るところまでを対応しています。
ここは念入りに打合せ、ヒアリングをして家具内で電源が必要(例えば端末や掃除機の充電をしたり、コンポやスピーカ、照明など電源が必要な)、または将来使うかもしれないところまでを見込んで配線ルートを提案できるよう、心掛けています。
点検口がある場合

先ほどの梁と同じく、特にマンションでは点検口も沢山見受けられます。この点検口も将来、点検やメンテナンスが必要な場合は対応できるよう、加工方法をご提案させて頂いております。
既存点検口の位置やサイズにより、家具の一部部材を取り外しできる様に加工をしたり、場合によってはユニットごと大きく外せる様な加工をして対応をしています。
ここまでをまとめますと、オーダー家具は与えられた既存の条件がいかなるものであろうとも、デザインを損なわず、デットスペースを極力作らず、最大限機能的に仕上げることができる家具と言うことができるかと思います。
またこちらの内容は先日ご紹介をした『オーダー家具大辞典』にも記しましたが、ブログでは別の気付きや補足も含め今後もご紹介をしていきたいと思います。