オーダー家具に『扉』は付き物ですが、扉に使用する金物(以後は丁番と呼びます)はとても重要なパーツです。扉の開閉はモチロンのこと、スキマの調整をしたり、最近では“ソフトクローズ”などの機能性も求められています。
GNASHでは開き扉にソフトクローズは標準化としています。(プッシュオープンや特殊扉には適用不可となります)その為にはソフトクローズ機能が付いた丁番も標準化する必要がありますが、機能面とコスト面のバランスを最適化する必要があると感じています。
そんな中、当店がメインで使用している丁番はこちら!
スガツネ工業社製『スライド丁番150シリーズ』
このシリーズは機能面とコスト面のバランスが優れ、ここ数年間、メインの丁番として使用をしています。
そして、この丁番には3つの優れた点があります。
1.ソフトクローズダンパー内蔵
2.調整が簡単
3.85度開きに対応できる
今回はこの丁番の優れた点を2回に分けて説明をさせて頂きます。
1.ソフトクローズダンパー内蔵
扉のソフトクローズは便利な機能なので取り入れておきたいところです。扉をソフトクローズさせる為には『ダンパー』というパーツが必要なのですが、ダンパーには『後付け型』と『内蔵型』の2つのタイプがあります。丁番のソフトクローズが出始めた頃の主流は『後付け型』でした。
後付け型はコストが安く、ワンタッチでダンパーを装着できるのがメリットですが、見た目がゴツくなり、後付けダンパーが収納の邪魔をしたり、アルミフレームガラス扉などの枠付き扉の枠から(ダンパーが)はみ出して見えてしまうのがデメリットに感じます。
一方、『内蔵型』になると・・・
画像では分かりにくいのですが、丁番本体にダンパーを内蔵するので外見は普通の丁番と一緒です。しかし、しっかりと扉をソフトクローズさせる優れモノなのです。更に、このシリーズはコスト面でも他メーカーより抜きん出ています。
他のメーカーからもダンパー内蔵型丁番は出ています。ダンパー内蔵はおろか、取付のビスさえ隠すウットリする様なデザインの丁番もあります。使ってみたい気は多いにありますが、標準化するには現実的ではないコストの差が立ちはだかります。
そんな中、このシリーズは低コストでダンパーを内蔵してくれたことが一番の選定理由であり、長年メインの丁番として使用させてもらっている所以でもあります。
次回はこの丁番の優れた残りの2点を説明させて頂きます。
今日も最後まで目を通して頂き、有難うございました。オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。