前回は当店がメインで使用している扉の金物(丁番)スガツネ工業社製『スライド丁番150シリーズ』の紹介をさせて頂きました。
この丁番には3つの優れた点を挙げさせて頂き、ソフトクローズダンパー内蔵の説明をさせて頂きました。今日は残りの2つの優れた点を説明します。
調整が簡単
施工時には最後に扉通しの『スキマ』の調整をします。上下、左右の扉のスキマを調整することはとても大事で最終的な見た目の美しさに繋がります。
扉がキレイに揃って見える為には、時にはミリ単位以下の調整が必要となります。私は色々な種類の丁番で扉のスキマ調整をしてきましたが、この丁番はかなり調整がし易いシリーズだと感じています。
85度開きに対応できる
これは何のことかと言いますと、丁番は種類にもよりますが一般的なタイプは100~105度の角度まで扉を開くことができます。扉は90度以上開いてくれた方が使い易いのですが、時には90度より開かない方が望ましい場合もあります。
例えば・・・
▲洗濯機上吊り戸棚
この事例の様に家具の右側に建具がある場合・・・
このように扉が100度の角度で開くと建具にぶつかってしまいます。
そんな時、この丁番は『85度開き止めパーツ』というアタッチメントを丁番の裏側(内部)にワンタッチで仕込むことができます!
▲85度でストップ!
アタッチメントを仕込むと扉は85度開きになり、建具とぶつかる前に止まってくれます。この様に、施工時やメンテ時に扉の開き角度を簡単に85度開きに調整できることもこの丁番ならではで、とても重宝している機能です。
まとめ
2回に渡り、GNASHでメインで使用している丁番の優れた点を説明させて頂きましたが、この丁番にも欠点はあります。
あくまでも今現在、機能面とコスト面とのトータルバランスが他の丁番より優れている点を重視しているのですが、今後優れた丁番が出てきたら移行していきます。それは丁番だけではなく、引き出しのレールや間接照明などの金物に関しても同じことで、技術の進化の恩恵を有意義に使い、その時々で最適な物を提供していきたいと思っています。
今日も最後まで目を通して頂き、有難うございます。オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。