東京都のマンションに納品をさせて頂いた食器棚です。
お客様は大規模なリノベーションを予定しており、オーダー家具を分離発注で検討されていました。
分離発注とは施主が各工事を直接施工会社に依頼をすることですが、
オーダー家具を分離発注するとコストを下げながらも
専門店の知識とスキルを家具に反映できるメリットがあります。

食器棚設置スペースはかなり大きく幅484センチもありましたが、
冷蔵庫以外を全て扉で隠してスッキリ見せたいというのがお客様の最大の要望でした。
その為、梁のある天井部分には「上開き扉」、食器類の収納部分には「引き戸」、
通常の収納部分には「開き戸」、家電を収納する部分には「スライドイン扉」と
設置条件や使用状況に応じ４種類の扉を使い分けました。

収納のメインは引き戸になりますが、
引き戸のメリットのひとつが家具をスッキリと見せることができることです。
開き扉であれば8枚必要なところ引き戸では半分の4枚で製作できるのが
見た目スッキリの要因です。
内部は大容量だけあって引出しが13杯と沢山の可動棚の他、
普段は使わないダイニングチェアもスタッキングして収納することもできます。
家電とゴミ箱は縦方向１列に集約し、引き戸スペースをより多くとる工夫もしています。
「とにかく全部隠す」というコンセンプトの食器棚でしたが
狙い通りキッチン全体をシンプルにスッキリと見せることができました。