栃木県の新築戸建てに納品させて頂いた食器棚です。
お客様がこだわったことは全体を白の鏡面で統一し、家電も扉で隠すこと。
取っ手は付けず、見えるラインは最少で揃え食器棚全体を「壁」の様に見せることでした。
その為、扉も引出しも全てプッシュオープン方式を採用しました。

家電を収納する部分にはスライドイン扉を採用しましたが
ここで難しかったのがこの扉のプッシュオープンとライン揃えです。
国産メーカーの金物は取っ手があることが前提で作られています。
なのでプッシュオープンでは扉が開きません。
また、扉を家具内部に収納するという性質上、扉は内部に入る様小さくしなければいけません。
ここがライン揃えの難しさでした。
そこで、海外メーカーの金具で同じ様な機能の金物を探し検証を重ね、
２メーカーの金物を組合せることでプッシュオープンとライン揃えを克服することができました。

その他にも細かな部分までをお客様とは幾度も打合せをし一切の妥協をせず、
機能面でも収納力にもこだわったそれでいて見た目「壁」の様な食器棚が完成しました。
ハイエンドプランのコンセプトは「あなたと一緒に作り上げていく作品」ですが、
まさに一緒に作った作品となりました。

この家具とならモノがあふれてしまいがちなキッチンを生活感のない、
お客様理想のシンプルライフを送れることだと思います。