横浜市の新築戸建てに納品させて頂いた本棚です。
幅が553センチととにかく大容量。
扉を付けたので本棚というよりは書庫です。

お客様は膨大な数の本をお持ちでした。
本棚は壁一面に設置できますが、奥行きは間取り上42センチまでと制約がありました。
更に全面に引き戸を付けることがご要望です。
この条件を踏まえ、先ずはバランスを考慮し引き戸の数は9枚にすることにしました。
内部も９列となりますが全て等間隔になる様に設定をしています。
次にお手持ちの本のサイズを分別し、比較的小さなサイズはスライドボックスを使用し
奥行き２段で収納することにしました。
９列のうちサイズ小さめの本が６列、スライドボックスが4つの構成になりました。
奥行き42センチの制約があるので、部材の厚みや隙間をまさにミリ単位で削り調整して
２段での収納を可能にすることができました。
特に扉間やスライドボックスとの隙間は普段よりかなりシビアに設定をしています。
強度上、各列1枚は固定棚が必要になりますが、固定棚の位置も単純に真ん中ではなく
お手持ちの本の高さを考慮した位置に設定してします。
本の上端と棚板の下端の隙間も最小数値を設定し、隙間最小で収納力最大を突き詰めました。

扉には全て鍵を付けたので本棚というよりは書庫。
あと一冊、もう一冊の為のこだわりの積み重ねが集約した本棚（書庫）でした。