東京都練馬区のマンションに納品をさせて頂いたクローゼットです。
お客様は大規模はリノベーションを予定しており、クローゼットと食器棚、壁面収納を
分離発注して頂きました。

分離発注とは施主が各工事を直接施工会社に依頼をすることですが、
オーダー家具の分離発注はコストを下げながらも専門店の知識とスキルを家具に反映できるメリットがあります。
クローゼットの設置場所はメゾネットの２階部分。大きな空間を家具でメインベットルームとサブベットルームに間仕切ります。
メインベットルームは折れ戸、サブベットルームは引き戸とし、それぞれで別の使い方ができます。２つのクローゼットを合わせた奥行きはなんと123センチ、今までに製作をしたことのないサイズです。
しかし、この奥行きがあっても収納予定の物が僅かに納まらいことが判明。そこで、有効奥行きを稼ぐため背板を排除しました。
両方の部屋から扉を開けると筒抜けになりますが、これで3センチを稼ぐことができ解決です。
ただ、背板を排除すると奥行きは稼げますが強度と綺麗にジョイントする方法を考えないといけません。
更にはマンション特有の天井のパイプスペース（梁）と窓側壁の空気孔の処理なども考慮が必要です。
そんな条件を踏まえ作り勝手をあれこれ考えましたが、その工程も楽しいものでした。
結果、お客様の要望を満たした折れ戸と引き戸からなる巨大間仕切りクローゼットが誕生しました。