こんにちは。GNASHの内山です。普段、お客様とオーダー食器棚の打合せをしていて、又は電話での見積り依頼や問い合わせのなかでもオーダー食器棚の奥行について質問を頂くことが頻繁にあります。そこで今回はオーダー食器棚の奥行の話をさせて頂きます。
食器棚の奥行を決める要因
食器棚の奥行を決める要因としては
- 間取り(袖壁の奥行やシステムキッチンから食器棚設置壁面までの距離)
- 収納したい物のサイズ,収納力
- 金額(奥行によって金額の差額が発生する)
などがあります。
キッチンの壁はこの様な感じが多いです。
間取り(袖壁の奥行やシステムキッチンから食器棚設置壁面までの距離)
私は打合せの際は間取りから整理していきます。通常、食器棚の左右どちらかは壁(袖壁)がありますが、壁の奥行は物件ごと、部屋ごとに違いがあります。納まりとしてはこの壁から家具が出ないのが見た目キレイなので、壁の奥行が家具奥行の一旦の最大値となります。
次にシステムキッチンから食器棚設置壁面までの距離を測り、家具を置いた残りの空間がどれ位になるかを見てみます。通常、システムキッチンと食器棚までは約80センチの距離があれば、人がすれ違ったり、作業する際に煩わしくない充分な距離と言われています。
つまり袖壁内に家具が納まり、通路(残り空間)として80センチを確保した数値が食器棚の奥行の目安となります。当店や他社さんのオーダー家具も食器棚(特に下台)は奥行45センチが標準となりますが、当店の場合は奥行を最大48センチまで同額で増やすことができます。
この点を説明させて頂いた上で通路の距離と食器棚の奥行をミリ単位で調整をしています。ちなみに天板の奥行が45センチあれば、最近の大型の電子レンジも脚はしっかりと天板の上に乗るので安定して設置することができます。
当店の施工事例は奥行ジャスト45センチもありますが45,5センチだったり47,8センチだったりと通路と奥行の攻防(?)により寸法は様々です。
収納したい物のサイズ,収納力
また、時には収納したい物のサイズや収納力を重視して壁より家具を大きく作ったり、通路の80センチを削ったりとよりコダワリを重視する場合もあります。
金額(奥行によって金額の差額が発生する)
見積りとしては45センチ(最大48センチ)を超えると金額の差額が発生しますが、時には60センチ~70センチと大型になる場合もあります。
なので『オーダー食器棚の奥行は何センチが最適か!』というのは、案件ごとに答えが変わり、その答えとは優先事項やコダワリを考慮してお客様と作り手が決めていくものなのです。
食器棚は当店では一番人気のアイテムですが、既製品では対応が難しい納まりや仕様、ミリ単位での寸法調整にこだわる方がコダワリや夢を実現するアイテムだと思っています。
今回は主に下台の奥行でしたが吊り戸棚の奥行も奥が深い(?)ので、また別の機会に説明をさせて頂きたいと思います。最後まで目を通して頂き有難うございました