オーダー家具に関するよくあるご質問にお答えします。
「自宅を貸したり売ったりする場合、家具を外した方がいいですか?」
「家具を外して現状復帰するには幾ら位かかりますか?」
「将来、引っ越す時に家具は外して持っていけますか?」
将来、引っ越す時に家具は外して持っていけますか?
何かしらの理由で引越しをすることになった時、せっかく作ったオーダー家具を残していくのは寂しく、また勿体ないと感じることがあるかと思います。『出来れば外して一緒に引越をしたい!』と思って頂けるだけで家具は幸せだと思いますが、家具を外して一緒に引越をすることは果たして現実的なのかは気になるところです。
その為には、次の2つの項目をクリアすることが必須です。
- オーダー家具の寸法は新しいお部屋の壁寸法に対応できるか。
- セレクトしたオーダー家具の色調は新しいお部屋に馴染むか。
オーダー家具は壁の寸法に対してジャストで作り、無駄なスキマを出さない様に設置します。壁が特殊な形状であったり、梁があれば家具の形も複雑になります。この条件を考慮して作った家具は、現状の条件を考慮した、最適な納まりとなっているはずです。それが違う場所でも最適な納まりとなるか、は難しいところです。
色調(色)も現状の設置場所を考慮してセレクトするので、次のお部屋でも馴染んでくれるかはやはり、微妙なところです。逆にこの2つがクリアできれば家具と一緒に引越をすることが可能であると言うことができます。
オーダー家具と一緒に引越しをした事例
過去の事例を一つ紹介します。
引越し前
天井に梁があるので家具は梁下で納める仕様です。
完成の様子です。
扉全面にミラーを貼った、引き戸仕様の収納です。
ミラーの効果で、お部屋が広く明るい雰囲気となり、収納力もあるのでお客様のお気に入りの家具となりました。そして数年後、引越しをすることになり、お気に入りの家具を外して、新居に一緒に移動することになりました。
引越し後
横幅寸法の調整や天袋の追加
横幅の寸法はカスタマイズして少し縮めました。
新しいお部屋は梁がなかったので、そのままだと天井部分が空いてしまいます。そこで、新たに天袋を作り、スキマ無くピッタリと納めることができました。
家具の色調も、元々が白ベースの本体で、扉はミラー貼りの仕様なので新しいお部屋でも馴染んでくれました。また、天袋の扉と家具の右側にもミラーを貼り、雰囲気を馴染ませました。新設の天袋やミラー貼りの追加には金額の追加が発生したものの、コストは全部を新規で製作するより大幅に下げることができました。
まとめ
この事例は上手く引越しができた好事例ですが、実はレアなケースです。前回のブログでは、家具は外すことができると説明をさせて頂きました。
実際に、外して持って行くかどうかの判断は下記の点を考慮し、コスト面でも一番メリットがある方法を整理してみるとよいかと思います。
・外して移設した後も気持ちよく使えるか。
・今の物件に残した場合、喜んでくれる人がいるかどうか。
・物件の付加価値を考慮した際、外した方が損か得か。
最後まで目を通して頂き、有難うございました。オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。