昨日は壁面収納のデッキ収納部分のガラスの色について
説明をさせて頂きましたが、ここで使用するガラスは
ガラスの裏面に色の付いたシート(飛散防止フィルム)を
貼ったものでした。
デッキを収納する部分の扉なのでガラスを使用するのは
リモコンの赤外線を通す為です。
そして、
もうひとつガラスには初めから色が付いている商品
『カラーガラス』があります。
今回はこの『カラーガラス』を紹介します。
当店で使用しているカラーガラスは
旭硝子株式会社の“ラコベル”という商品です。
“ラコベル”リンクはこちら
ガラス裏面に特殊なコーティングにより着色をしています。
飛散防止フィルム貼りのガラスと違う点としては
『全く透けない』というところです。
飛散防止フィルムも透けない色がありましたが、
扉の内部が透けて見えないというレベルです。
カラーガラスのコーティング(着色)は
それよりも強力で全く透けません。
この“全く透けない”特性を利用して
家具にガラスをキレイに貼ることができるのです。
それでは
カラーガラスを使った過去の事例を幾つか紹介させて頂きます。
- 過去事例1 TVボードの下台
TVボードに黒色ガラス貼り!
TVボードの下台の扉に黒系カラーガラスを貼りました。
扉の厚みは20ミリですが、カラーガラスの厚みは5ミリです。
化粧合板で15ミリ厚の扉を作り、その上に5ミリのガラスを貼り
20ミリに仕上げるイメージです。
デッキ収納部分の扉は
赤外線を通すべきところをくり抜いて対応をしています。
赤外線を通す為のくり抜き加工!
扉木部にくり抜き加工をすることにより
リモコンの赤外線を通すことができます。
カラーガラスはくり抜いた枠部も完全に隠してくれます。
- 過去事例2 TVボード(置き家具)
TVボードに白色ガラス貼り!
テレビボードの前面と天板と両サイドに
白系のカラーガラスを貼りました。
本体外部(普段見えてくる部分)は全てガラス貼りです。
デッキ収納部分!
デッキ収納部分の扉を外した画像ですが、
こちらも扉木部に赤外線を通すための加工をしています。
デッキ収納部分の下は“引き出し”です。
- 事例3 サイドボード
全面に白色ガラス貼り!
こちらも家具の全面に白系カラーガラスを貼りました。
扉はプッシュオープンとなります。
ガラスには化粧合板では出せない独特のツヤ感や高級感があり、
耐摩耗性にも優れていることから長期に渡りキレイな状態を
保持することが可能です。
まとめ、、、
カラーガラスは昨日紹介をした“赤外線を通す扉”というよりは
デザインや雰囲気UPの為に、家具にガラスを貼る必要がある際に
力を発揮するアイテムです。
その為、広範囲に貼る場合が多いですが
“強化ガラス”ではないので貼る場所によっては強度上の検証が必要です。
また。
とてもキレイなガラスで雰囲気UPには大いに貢献してくれますが
値段が高いのが少々ネックとなります。
しかし、
“強度”と“金額”のデメリットを打ち消すだけの充分なメリットがある
商品なので参考にして頂けますと幸いです。
今日も最後まで目を通して頂きまして有難うございます。
オーダー家具専門店GNASH(ナッシュ)の内山でした。