オーダー家具には『面材合わせが可能』という大きなメリットがあります。既存のシステムキッチンの扉などに使用されている面材と同じ素材を使用できる場合が多いのです。
『面材合わせ』はオーダー家具の特権であり、後付け感がなくインテリアの統一感がUPするので、GNASHの施工事例でも面材合わせでの施工や納品が多いです。
システムキッチンとの面材合わせ
面材合わせは、マンションの場合はシステムキッチンのほか、パントリー(食品庫)や建具、洗面室のリネン庫などに合わせることも可能な場合が多いです。
ただ、一部物件では面材が廃番になっていたり、システムキッチンが輸入品(海外メーカー)の場合も対応不可の場合がありますし、特殊な仕様(天然木突板やUV塗装仕上げ)の場合は金額がUPします。また、面材だけではなく取っ手や天板もシステムキッチン等と合わせることができる場合が多いので、対応の可否と金額の差額を整理し検討すると良いかと思います。
マンションの場合はほとんどの物件で面材合わせが可能ですが、戸建ての場合は難しい場合が多く、面材合わせが可能な場合でもメーカーは面材に対して高い上代設定をしているので金額UPの場合が多くなります。その場合は類似柄や別柄をご相談させて頂きながらご提案をさせて頂いております。
逆に面材合わせには初めから考えに入れず、赤や青などの思い切った色柄でコダワリを表現する方もいます。よくよく考えると『面材合わせ』もメリットの一つではありますが、「自分のコダワリ(大げさに言えばアイデンティティ)を表現できる」ことこそがオーダー家具の最大のメリットなのだと改めて気付かされます。
そしてこのコダワリを持っているお客様は皆さま一様にパワーがあります。何とかして理想の家具を創りたい、と色々なリクエストを持っています。そのリクエストに応えたいという思いが作り手の原動力になるのですが、双方の意思の疎通により出来上がった家具は『製品』というより『作品』と呼んでも過言ではないかと思います。
昔、工場で家具作りを始めた頃は一生懸命作った家具が出荷されていくのを見るのは、実は少し寂しい気持ちがあったのを思い出します。時には損得を無視し、製作に打ち込んだ家具も勝手に『作品』と思っていましたが、本当の『作品』とは作り手の一方通行ではなくお客様と共に作り上げていくものだと理解をすることができたのはエンドユーザー様と直接取引をするようになった最近のことです。
話が逸れてしまいましたが、オーダー家具だからできるこんなこと、まだまだたくさんありますので、引き続きご紹介をしていきたいと思います。